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MacOS Xに初めからバンドルされてる「辞書」




記念すべき第1回目の記事ですが、思い切りマイナーなところからいきたいと思います。今回紹介するのはMacを買うと初めから付いてくる純正アプリの「辞書」です。
え?そんなアプリあったっけ?と思われる方もいるかもしれません。実際、私はこのアプリを他の人が使っているところを見たことがありません。そこでこの「辞書」の優れた点を3つご紹介します。

  1. 収録されている辞書の数が豊富
  2. 簡単に調べることができる
  3. ネットに接続していなくても使える

それぞれについて見ていきましょう。

1. 収録されている辞書の数が豊富


「辞書」に収録されているのは、

です。
Apple辞書とWikipediaGoogleで検索した方が早いですし、国語、類語、和英・英和辞書なんてYahoo!等のポータルサイトのサービスで検索することもできます。ですが、英和と英英を同時に検索できるところはあまりないと思います。
私は英語の勉強をするときに、英和辞書で意味を調べてから英英辞書でどう書かれているのかを見たくなることがあるので、サクっと英英辞書でも調べられるのがとてもありがたいです。



英和辞典、英英辞典で調べてみた結果。
単語を一度入力すれば簡単に別の辞書の検索結果を見ることができる。

これだけだと英英辞書を使用しない方には関係無いアプリになってしまいますので、次にこの「辞書」の強力な機能を説明しましょう。

2. 簡単に調べることができる。


この「辞書」は、通常はアプリケーションフォルダから起動して、アプリ内の検索欄に入力・・・という手順で調べますが、実はもっと簡単に辞書で検索する方法が3つもあるのです。

ダッシュボード

もしかしたら使ったことがない方もいるかもしれませんので一応説明しておくと、ダッシュボードとは一時期流行したミニアプリを呼び出す機能です。何それ?という方はF12キーを押してみてください(Macbook, Macbook Proの方は右下の方にあるFn+F12)。天気予報とか電卓とかのアプリの中に辞書もあるはずです。もしも見当たらなければ左下の+のボタンを押してください。下に未登録のWidgetが出てきて、その中に辞書もあるはずです。
これを覚えておけば、辞書を使いたい時にいちいちアプリを起動しなくてもF12キーを押すだけで検索できるので便利です。



コンパクトなデザインですがちゃんと同じ辞書としての機能は備えています


Spotlightで検索



こんな感じに簡単に検索することができます。

Macに搭載されている強力な検索機能であるSpotlight。ファイルとかを素早く検索できる強力なツールですが、実はこれで辞書内の検索も行えます(Spotlight自体、さらに色々な機能がありますが、それはまたいずれ)。
メニューバーの右上にある虫眼鏡マークをクリックして・・・というのは面倒くさいので、もっと簡単な方法を紹介しましょう。実はSpotlightは

control+スペース

のショートカットで簡単に呼び出すことができます。このショートカットでSpotlightの検索窓を出したら、検索したい単語を入力してください。その単語が辞書内に存在すれば、検索結果のトップヒットの下ぐらいに辞書アプリのマークとともに見出しが出ていると思います。これを選択すると「辞書」が起動して単語を見ることができます。
F12でダッシュボードを起動してから検索するより簡単ですね!これが2つ目ということは・・・そうです3つ目の方法はもっとすごいです。

command+control+D



英語のサイトを見てる時に単語を調べたくなったら、単語を選択してショートカットキーを押すだけでこのように表示される。少し小さいが、残念ながら大きく表示することはできないようだ。

ネットで分からない単語などがあったとき、それをコピペするときと同じように選択し、このショートカットを押してください。なんと小さなウィンドウで辞書の検索結果が出てきます。この機能はおそらくOS側が提供している機能で、他のアプリ、例えばMailとかPagesなんかでもこのショートカットで一発で検索できます(Cocoaアプリだけということですが、今時はもうCarbonとかはあまり使われていないでしょう)。
もう一度ショートカットを書きましょう。

command+control+D (Dictionaryの'D')

です。左手だけで押せるのも便利な点ですね。

どうですか?実は「辞書」は超強力なアプリだということがお分かりいただけたでしょうか?この便利な使い方さえ覚えておけば、もういちいちネットの辞書サービスで検索する必要はなくなるでしょう。
さて、では最後にこの辞書アプリの最も優れている点をご紹介いたしましょう。

3. ネットに接続していなくても使える。


そうなんです。実はこの「辞書」はデータが全てMacの中に入っているので、ネットに接続されていなくても使用することができます(ただし、Wikipediaはさすがに無理です)。今までご紹介した方法が全てオフラインで使えます。Spotlightでの検索も、command+control+Dでの検索もです。
MacbookやMacbookProを外でお使いの方は、文章を書いたり読んだりする作業のときにネット環境が無いこともあるでしょう。今時なら3G回線に接続しているiPhoneの辞書アプリで調べることも可能ですが、実はそんなことをしなくても、作業をしているMacbook, MacBookProの「辞書」で調べることが可能です。

いかがでしたか?今までアプリケーションフォルダの中で埃をかぶっていた「辞書」も実はなかなかすごいでしょう?せっかく無料でMacOS Xに付いてくる機能なので皆さんも使ってあげてくださいね。